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5.開示されない供述調書

主だった記事を見ると、私の言い分が「やった行為は間違いありませんが、受け入れてくれていると思った」と直接話法で記されています。 これだけ読むと、「強制わいせつ行為をしたことは間違いないが、相手が私に好意を持っていると思った」と解釈してしまいます。 これではとんだ勘違い野郎だと思われても仕方ありません。


私はこんなことは一言も言っていません。 そもそもこんな使い古された陳腐なセリフは恥ずかしくて言えません。 各紙で同様の記載があることから、警察が口頭でいい加減なことを述べたのでしょう。


あるいは、私の供述調書にそのように書いてあったのかもしれません。 供述調書は、私が100くらい話したものを刑事が5くらいに要約したものです。 それだけでは真意が伝わらないなと思いながら、まぁ間違いではないという程度でサインしています。 そもそも逮捕の前の段階だったので、こちらもそこまで大事とは考えず、急に連行されての取調べという非日常の中での出来事です。 冷静に文章を吟味するという状況ではありません。 当然、その内容もつぶさに記憶してはいません。


仮にそのようなセリフが書いてあったとしたら、「身体に触れたことは間違いないが、私がいろいろと無償で面倒を見てあげた。そういう誠意は伝わっていると思っていた。」くらいの意味合いです。 なにしろこの段階ではまだ相手の女のことを気遣っています。 本当にいやだったのなら、一言「困ります」と言えば済むものを、逆に背中に手を回してくるなど、そんなことではこの先の人生、もっと大変なことになると、むしろこちらが女のことを心配していたのです。


後で、警察発表の誤りを指摘しようと考えました。 まず情報公開制度により、広報資料を取り寄せました。 結果は、トップページに書いたとおり、要点だけの簡単なものです。


次に、供述調書を取ろうと考えました。 これはさすがに情報公開では無理だろうから、個人情報の開示請求をしました。 埼玉県個人情報保護条例では不開示情報として 「開示することにより、犯罪の予防、鎮圧又は捜査、公訴の維持、刑の執行その他の公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすおそれがあると実施機関が認めることにつき相当の理由がある情報」 とあるので、不起訴事件の、まして自分の供述した調書であれば開示できるだろうと考えたのです。


ところが結果は不開示決定。 刑事訴訟法の規定で、訴訟に関する書類及び押収物に記録されている個人情報については開示の対象外ということです。 調べたところ、過去にも裁判で争われたことがあるようですが、例え不起訴事件でも開示不可とのことです。 これにより、警察発表の不当性を争うことが難しくなりました。 警察がウソの発表をした証拠が示せないのですから。 なぜ自分の供述内容を知ることができないのか。 それはつまり、見せると警察に都合が悪いということに他なりません。


今まで書いてきたように、警察発表にはいくつものウソ、よく言えば事実誤認があるのですが、警察は誰が傷つこうが痛くも痒くもありません。 かくして、私は自分の名誉を回復させる道が閉ざされてしまいました。



その後、警察からの記者発表記録を情報公開請求しました。 広報資料だけでは何もわからないので、警察がどんな発表をしたのか知るためです。 結果が出たらまたここに記すこととします。


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